三つ子の魂 百まで (2歳児のパラダイム) 【2012/12/19】
「三つ子の魂 百まで」という言葉があります。これは幼い頃の性格は、
歳をとっても変わらないということを表しています。
昔は、年齢の数え方を「数え年」で数えていました。胎児のときに1年、
生まれてからの2年で3歳になります。つまり「三つ子」は今の2歳児を
指しているのではないかと思えます。今、3歳ともなれば性格が顕著にな
ってきたり、言葉もしっかりしていて、ときにはこましゃくれいていたり
します。このことは、2歳の頃までにさまざまな事柄を吸収し、醸造した
もの(内的言語)がしだいに表現となって外へ向かって出てきたことと云
えます。その意味で、本当に大切なのは、2歳の頃までの育児環境ではな
いかと思われます。2歳の頃までに統一された価値基準(家族観・家風等)
が刷り込まれることが、心の基礎の確立のために必要ではないかと思います。
よく言われることですが、2歳までの子育ては楽だが、それからがたい
へんだと。しかしそうではないのです。2歳までによいパラダイムを受け
継いだ子どもに育てておけば、その後の子育てはずっと楽になるのです。